断酒1年165日目 心を開く学習と行動変容
人はなぜ学習を必要とするのか?
自分がより良く生きていくため、誰かのために役に立つため。
世の中には、溢れんばかりの情報があり、それらすべてに目を通す事は不可能である。それは時間が限られているから。
アルコール依存症の人はお酒をどうして飲みたくなるのだろうか?
飲むことによってアルコール血中濃度が上がり、気分が良くなるという説もある。そして、飲んだ時の血中濃度が当たり前の基準になって、濃度が下がると不足してますよ警報が作動して、飲むと落ち着く状態になる。もちろん、飲んでいるとき不安感が薄れるのもあるだろう。
世の中の多くの人は、アルコールの有害性についての知識は持っている。しかし、いわゆる適量を守れている人はアルコールに弱い人あるいは体が受け付けない人、機会飲酒しかしない人を除いてはほとんどいないと断言していい。医師になれるぐらいの頭の良い人でも、酔っぱらってお店を出禁になっている噂を聞くこともあるほどだ。
自分はアルコールをコントロールできると豪語している人を時々耳にするが、そういう人に限って飲み会ではたくさん飲んでいる。過去にはやらかしエピソードも出てくるわ、出てくるわで。
自分も人の事は言えた立場でない。飲む量は単発的にコントロールできることはあるかもしれないが、続けられない。飲む度に我慢を強いられるのを一生続けなきゃいけないのと思うともはや拷問だ。
幸い、自分と同じようにアルコール依存で辛い思いをして、どうしたらよいのかを建設的に思考レベルで行動変容につながった実績を残した著書が存在している。
自分はアレン・カー著書の禁酒メソッドを熟読し、自分の中での疑問を一つ一つ向き合って、自分はアルコールに対しては無力なんだと素直になれたのが、断酒を続けられている核となっている。
学習とは単に知識を詰め込むことではなくて、咀嚼しながらこれは腑に落ちない、これは納得できるというようにすすめて、血や肉となって、行動変容につながっていくのだと思う。
単位や資格をとるための学習も大事だが、その先の人生に大切な本質と向き合えるような学習をどれだけやったのかが、今後の豊かな人生を歩むのに必要なことではないかと思う。