断酒216日目 一線を越える意味
アルコールと鬱の関係について確定的な根拠はないらしいが、リスク因子にはなっているそうだ。
というのもどれくらいの量と頻度と期間アルコールを摂取すれば鬱状態になるというデータに関しては、個人差はあるし、アルコール以外の要因を割り引かないと確定的な要因には至らないからであろう。
あくまで経験的な部分で主観的に語ることにする。
よく、飲んで愚痴を言ってストレスを解消しようというのは飲んでいた頃には当たり前のようにやっていた。
確かに、飲むと一時的に陽気になりストレスを解消できたように感じる。そして眠くなり、就寝する。ここまではプラスのように思える。
ところが、起きると、なんとも言えない憂鬱さと物事が何一つ解決していない事への焦り。飲みに行く前の時間に戻りたいと思っても後の祭り。
そして、また飲んで愚痴を言ってストレスを解消しようと誘われた今の抑鬱感。
鬱だから飲むのか、飲むから鬱になるのかという負のループに陥っていた。
未成年の頃も抑鬱感を感じることはあったが、一切の行動に移せなくなるほどの事は決してなかった。ある一線は超えて無かったから踏みとどまったのかなと思っている。
アルコールによる作用なのか、何か言われていても何とかしようと思えていたのが、何も感じなくなる。行動もしなくなる。そんな自分にもうエネルギーを注がないでくれよ。という酷い状態が断酒するまでの数年悪化と良化を繰り返すことに。
このままじゃ社会生活費が送れなくなるという手前で、断酒することを決意し、今日に至った。気分の波はあるが、それでも飲んだくれの頃に比べたら随分と安定してきたと感じている。
一度は一線を越えてしまったので、一度でもスリップしたら、簡単に自分がどのような状況に陥るのか容易に想像できる。