断酒223日目 見抜く力
お酒はジュース並みの値段で手軽に多幸感が得られる合法ドラッグと宣伝されたらあなたは手に入れるだろうか?
違法ではないが多幸感を得られるドラッグと言われれば、容易に副作用に対しての心配も出てくるだろう。
しかも、ジュースとは似ても似つかぬ独特の不快な味。
にもかかわらず、狂ったかのように、毎日のように晩酌をしていた。
これはお酒を飲んでもらえるように巧妙なトリックがなされていて、上手く誘導されて、精神力では手放せなくなるほど依存させていたのだ。
お酒の本性について知識を学び、自分と向き合い、これからどうしていきたいのかをじっくりと考え行動に移した。
その結果、断酒に踏みきることができ、以後今日まで安定した日々を送れている。
あくまで、お酒にだけ関して見抜く力がついたのかなと思っている。お酒に限らず、一見すると、おいしい話は度々耳にする。しかし、なぜおいしい話を自分にするのか?本当においしい話なら自分にはしないだろうその方が自分がもっと特になると思うから。
しかし、例外はある。断酒すると必ず得をする。おいしい話だと思う。しかし、それに食いつく人は皆無だ。なぜだろう?
一見すると、かなり辛い思いをしそうな気がすると思い込んでいるからであろう。
一見するとおいしい話。一見すると辛い思いをしそう。でも結果は逆。こんな逆説的なことが世の中の真理なのかなと思ってしまう。
本当に得する話は、一見すると損しそうな話。多くの人が気付いていない或いは見落としていること。
まさに『断酒は簡単で効果は絶大』というのは以前の自分からしたら全くの非常識だった。そんな非常識なことをやりのけた。そこから見る景色は安堵であったり、してやったりであったり、もっと早くやっておけばという後悔感であったりする。