断酒226日目 未練がない

断酒して、半年以上過ぎているが、飲みの席でたまにお酒の話題になって、『この店って◯◯ってお酒置いてあるね。飲んだことあるけど風味が良くて美味しいんだよね』と話す事がある。

この『おいしい』という表現はお酒を飲んでいた頃の自分を再現させて、飲んだつもりで話す。まるで役者にでもなったかのような気分ではある。飲まないことに対して全く惨めな気分になるわけでもないし、これっぽっちも未練に感じることはない。

さすがに自称一生分のお酒を飲んだ事もあり、目の前のお酒がどんな味か、風味なのかを想像して飲まなくても楽しむことができる。飲んだことのあるお酒なら味と風味が甦る。飲んだことのないお酒なら未知の部分は想像して間違っててもいいから楽しんだ勝ちだと思う。しかも、飲もうとは思わないから、飲めなくてもなんとも思わない。

少し寂しいなと思うのはお酒をオーダーして目の前で自分のためにお酒を作ってもらうのが出来ないことくらい。それ以上でもそれ以下でもない。

断酒する前は断酒なんてしたら惨めな思いや絶対に未練がましく我慢し続けないといけないのかなと思ったが稀有であった。

飲み会が終わっても素面で意識はクリア。目覚めた朝はスッキリ。断酒してよかった。